宴会がお好きな方に
Eが掲げた理想はホスピタリティ・インダストリーである。
ホスピタリティとは心が豊かであることをいう。
このホスピタリティをレストランとしてQSCAで実現する。
つまり、クオリティ(品質)、サービス(接客)、クレンリネス(清潔)、アトムフィア(雰囲気)だ。
たとえば品質、一番いい例がステーキである。
かつて価格が高い時、200gで1500円〜1980円だった。
それを現在、380円のプライスにしている。
230gで1380円だ。
ビーフの輸入先をアメリカからオーストラリアに変えたのだ。
RはH・M・Hという肉の専門商社を持っている。
そこからR向けに配送しているのと同じように、肉をカットしてから配送しようとしたらS社から待ったがかかった。
店で一枚一枚カットするからこそ肉に対する愛情がわくという。
物流もフローズン(冷凍)からチルド(冷蔵)に変えた。
オーストラリアから日本へ、工場から店へ、すべてマイナス1℃をずっと保つようにしている。
また、肉をカットして配送していたのをブロックで配送、氷温庫に保管し、注文ごとに店でカットして焼き、鉄板にのせ熱い状態でジュージュー音を出す形で出す。
これによって肉のうまみであるドリップがよく出るようになった。
このような対応に切りかえたきっかけは2つある。
一つは新しい業態のステーキとサラダバーを中心とした「S」を出店した際のこと。
ちなみにこれはアメリカのS社の開発した業態である。
RはアメリカのM社と企業給食や学校給食などの給食事業を合弁で展開、また、S社と合弁でステーキとサラダバーのスペシャリティ・ファミリーレストランチェーンを展開しているのだ。
もう一つの動機は、ポーションカットでRに肉を送る。
ところが発注したものが、間違ってブロックで送られてきた。
その肉を店でカットして焼き、カットしてから送られてきたものと食べ比べてふたら、店でカットした肉のほうが格段においしかった。
このようにチルド肉を使い、店でカットしおいしいドリップが逃げないようにして焼いたものを出し価格を下げた結果、従来、ステーキは全体の売上の5%未満だったのが10%を占めるようになった。
正月の時期は20%を占めたりしている。
そのほか、QSCAをレベルアップしホスピタリティを実現してきている。
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